イニシャルコストについて
- T K
- 2月9日
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イニシャルコストはどのくらいかかるの?
やはり一番気になるのは起業にどのくらいかかるのか、という事ではないでしょうか。
もちろん業種や必要な設備、やりたい事によって初期費用は大きく異なるため一概にまとめることはできないのですが、市場調査や実際の経営者からのヒアリングを元にカリフォルニアでレストランをオープンする場合の一般的な初期費用の目安をまとめてみましたのでご参考になればと思います。
数値はあくまで目安であることをご了承ください
店舗物件にかかる費用
初期費用の中でも大きな割合を占めるのは店舗物件の確保にかかる費用となります。 場所により相場も大きく異なりますが月々の家賃に加え、日本の敷金・礼金に相当するDeposit(デポジット)が通常ひうよとなります。 家主によってデポジットの額やその他の条件が異なりますが、一般的に家賃の3~5ヶ月分をデポジットやその他の費用として予測しておくと良いでしょう。
下の画像は商用物件のサーチエンジンLoopnetで検索した一例ですが、1,000 SF (概ね93平米)の物件で 家賃が$15/SF/年という事なので月額$1,250ほどの物件となります。

一方で同じ1,000 SFの物件でも場所によっては$72/SF/年(月額$6,000)のものもあり、立地やその他の条件によって大きく値段も異なるのがわかるかと思います。
また、場所によってはゾーニングと呼ばれる建物規制により、レストラン営業ができない物件もあるので要注意です。 改装費用を抑えるために前のテナントがレストランで、キッチンやグリーストラップなど最低限の設備がある "Full Build Out (居抜物件)"を探すのも良いかもしれません。
ライセンス+各種許可証取得にかかる費用
ライセンスやその他許可証取得にかかる費用も少なからず積み重なります。また内装工事を行う場合は消防署からの許可も必要になる場合があるので要注意です。(許可証がないと工事が進まない場合もあります。)
一般的にCity Hallから取得する営業許可証(Business License)に加え、Seller's PermitやHealth Permitが必要になります。 その他の許可証は市によって異なりますが 、SantaMonica、WeHo、HollywoodHightlandなどの観光地区の商業エリアの許可申請は種類も多く特に厳しいエリアです。
あくまで一例ですが以下のようなコストがかかる可能性は念頭においておきましょう。
Business License ($75-$150/年)
Health Permit ($900–$1,200/年)
Food Handler Certification (~$20–$50/従業員)
Alcohol Beverage License ($1,000–$16,000/年)
Fire Department Permit (~$300–$1,000)
Signage Permit (~$150–$500)
Food Facility Plan Check (~$600–$1,300)
Music Licensing: ~($500–$1,500/年)
Grease Disposal Permit: (~$200–$500/年)
一般的にライセンスや許可証取得には$5,000 ~ $20,000以上かかるようです。
開店までの費用合計
Toastのウェブサイトによるとレストランをオープンするまでの費用合計はだいたい$95,000 ~ $2,000,000が目安になるとされています。 Cloudly Assistantが実際の経営者からアンケートをとったところ$35,000~$45,000前後が最も多い回答でした。 居抜き物件で改装費用を抑えたり、Uber EatsやDoorDashなどのフードデリバリー向けに特化したゴーストキッチンでまずは費用を抑えてローンチする方法もあるようです。

